なんばパークス事業
(大阪府大阪市浪速区)
かつての南海・大阪球場に代表される難波地区を、関西国際空港の整備と連動させつつ大阪の南の拠点として再構築する事業、バブル崩壊等を経て、年間2100万人に及ぶ一大集客拠点として再生。
地盤沈下が進む難波地区において、1980年代後半から関西国際空港の開港を目途として旧大阪球場や民間企業所有地など14.5haで進められてきた土地区画整理事業の中核事業。
南海主催のコンペ(96年1月)により、日建設計、大林組、Jerde Partnership、電通等の案を選定、99年着工、03年1期開業、07年グランドオープン。
大阪ミナミのターミナル拠点である難波地区で、商業・エンターテインメント・オフィスなどの複合施設開発を大規模な屋上緑化と組み合わせて事業化、開発と環境・緑化の両立による土地活用を実現。
本プロジェクトは、昭和62年に大阪球場等の再開発を目指す協議会設立にはじまり、平成7年に約14.5haでの土地区画整理事業認可、平成11年になんばパークス着工を経て現在に至るものです。
土地区画整理事業(大阪市難波土地区画整理事業)は施行面積14.5haで、全体を7地区に区分しています。
「なんばパークス」はこのうちの最も北側のA1街区(3.7ha)で行われた事業です。A1街区の地権者は南海都市創造(株)と(株)高島屋、保留地を取得したオリックスリアルエステート(株)の3社です。
南海都市創造(株)と(株)高島屋が「なんばパークス」事業を実施し、オリックスリアルエステート(株)超高層マンション「ザ・なんばタワー」事業を実施しています。
圧倒的なオープンスペース―約11,500m2の屋上公園「パークスガーデン」、アーバンファーム、階段状の緑地テラスなど、都市の新しいランドスケープ空間を創出しています。
民間企業が自社有地の資産価値を高めるために面的整備手法をベースとして、多機能コンプレックスによる上物整備と屋上緑化による新しい都市景観形成手法を組み合わせることにより、大規模な土地利用転換を図った先駆的事例です。
なんばパークス事業
民間企業による土地区画整理事業を中核に
本プロジェクトは、土地区画整理事業+再開発地区計画による土地・基盤の整備・整序と、南海都市創造(株)と(株)高島屋による「なんばパークス」の整備事業で構成される。
段丘上状の屋上緑化
▲ 段丘上状の屋上緑化
キャニオンストリート
(地区計画の2号施設を空間装置化)
▲ キャニオンストリート
(地区計画の2号施設を空間装置化)
   
アーバンファーム(屋上菜園)
▲ アーバンファーム(屋上菜園)
 
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