高松丸亀町商店街A街区第一種市街地再開発事業
(香川県高松市)
大型店立地が進む高松市で、四百年の歴史を持つ中心商店街が進める再開発の第一弾。定期借地権方式を導入、土地の所有と利用を分離して市街地再開発事業の新しいフォーマットを開発。
昭和63年の丸亀町生誕400年祭において、500年祭を目指して100年持つまちづくりが提唱され、これを契機として青年会を中心として商店街の再開発の検討が始まる。
その第1弾として平成5年度にA街区の準備組合が設立され、当時の地価下落のなかで地価を顕在化させず安定した事業運営ができる再開発を目指して検討を重ねる。
まちづくり会社による施設の運営管理、不動産証券化スキームの導入、エリアマネージメント方式による商店街全体の運営など、地方都市の中心市街地再生スキームを総合的に組み合わせて実践に応用。
歴史ある商店街だが、1980 年代以降は衰退の兆しが見られるようになり、百年間を視野に入れ、市街地再開発事業を活用しつつ郊外店などとの厳しい競争に勝ち残れる街づくりに取組んでいる。
具体的には、南北に約470メートルある商店街の通りをAからGまでの7街区に区分して、各街区の特性に合った手法を取り入れた街づくりに取組んでいる。
その第1弾として、一番北側に位置する三越百貨店隣接のA街区が竣工した。
A街区では、土地の所有と利用を区分し、まちづくり会社方式による再開発を導入している。
平成5年度にA街区に準備組合が設立され、再開発及びまちづくりの手法、スキームなどに関する多くの調査検討を同時並行的に行いつつ、地権者の合意形成、関係機関相互の調整などを行い、平成10年度に高松丸亀町まちづくり会社(第3セクター)の設立、平成13年度にA街区市街地再開発事業の都市計画決定、平成14年度にはA街区の再開発組合の設立、都市再生緊急整備地域指定が行われました。
平成15年度には、地権者の共同出資による高松丸亀町壱番街株式会社が設立され、翌平成16年度に権利変換計画の認可を経て平成17年1月に工事に着手され平成18年12月に竣工・再開発ビル(高松丸亀町壱番街)が竣工・オープンし、次いで平成19年6月にA街区ドームが完成しました。
・土地の所有と利用を明確に区分
・地権者の全員同意による定期借地権導入
・出店者による共同出資会社設立
   
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