平成14年:民間企業の保養所について民事再生法による財産処分として購入依頼の打診
平成15年3月:温海町議会3月定例会において購入決定、4月所有権移転登記
平成15年:施設の有効活用について地元住民、観光関係者と協議
平成16年12月:施設改修工事着工
平成17年1月:指定管理者の募集、3月指定管理者の決定
平成17年3月15日:施設改修工事竣工
平成17年4月29日:足湯カフェ「Chitto Motché」(チットモッシェ)オープン。
1. 公・民・学の連携・協力によって、街中にサロン空間をつくる
人口1万人弱、集客力が減少する小規模温泉街が、公・民・学の連携・協力によって、街中に観光客も市民も気軽に楽しめるサロン的な空間を整備、賑わい・ヒトケのある空間をつくる
平成17年度の利用客数 20,500人、売り上げ1,130万円、いずれも目標を大きく上回る
2. 温泉街の活性化に向けた中核事業
町道に設けられた足湯など、温泉街めぐりの拠点として利用される。
施設に隣接する旅館では旅館の機能アップに向けた改修など、従来沈滞していた旅館街の活性化に向けた動きを誘発しています。
●鶴岡市温海庁舎産業課 粕谷 一郎氏
 市では温泉街の中心部にある民間企業の遊休施設(保養所)を取得し、廃屋・空き家という本来であれば地域のマイナス要因となるべきところを楽しく魅力ある施設というプラス要因に転化させる、まちづくり・観光地づくりを実践しました。
 結果、遠くからわざわざこの施設を目的に来訪する方も多くなり、日中の観光客が増加するなど温泉街のイメージ向上に寄与しています。また、にぎわいは地域住民のまちづくりに対する意欲をかきたて、周囲の温泉旅館にも刺激を与えるなど期待以上の波及効果もあります。しかしながら、施設運営は順調ではあるものの、施設の完成度としてはまだ十分ではなく現状に満足することなく日々切磋琢磨していく必要もあります。
 温海温泉も全国の他の温泉地同様、長らく観光客数の減少に悩み続けてきましたが、「歩いて楽しい温泉街の創出」を目指し地域・行政が一体となって温泉地の魅力づくりに取り組んできた結果、ようやく明るい兆しが見え始めてきたと感じております。
●株式会社クアポリス温海 支配人 佐藤 直司氏
 温海温泉の観光拠点として、にぎわいを演出する1つの舞台として、ハードの魅力を損なうことなく、ソフトを充実させながら相乗効果が発揮できるよう管理運営には細心の注意を払っています。特に、民間の迅速性を十分に生かした良質なサービスの提供や行政では対応しにくい柔軟な営業展開を目指しております。
 オープン当初より足湯が併設されたカフェ、使われなくなった民間保養所を改修した施設ということで話題性も高く、数々のメディアにも取り上げられるなど施設そのものの魅力と合わせ、今までの温海温泉にはなかった客層の掘り起こしにつながっています。
 温海温泉街では今後も公共整備が予定されていることもあり、この追い風を受けながら、更なるにぎわい創出のために鶴岡市や観光関係者、地域住民との連携を今以上強化し、効果的な施設運営を図りたいと考えております。
▲足湯施設の外観
▲足湯を楽しむ観光客など
▲足湯施設の内部、飲食ゾーン
▲町道に設置された足湯
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